2014年4月18日金曜日

京都府知事選から見えてくるもの

・皆さん、選挙には行きましょうね

我が龍谷大学も投票呼びかけに参加した4月6日の京都府知事選ですが、その努力も虚しく終わってみれば府知事選は34・45%という過去最低の投票率を記録し、更には色々と問題のある山田知事の4選を許してしまいました。蜷川虎三さんが7期目の当選を勝ち取った1974年から丁度0年の節目に当たる年となる2014年ですが、革新派がその勢力を巻き返すには至っていないのが現状です。(ちなみに1974年府知事選の投票率は63.81%。今回と比較すると2倍近くもの府民が投票所に向かっていたのです。)
山田知事4
山田知事4選  人口減時代の府の形を示せ(京都新聞社説)
http://kyoto-np.jp/info/syasetsu/20140407_3.html

それにしても、ここまでの低投票率が続く背景には一体何があるのでしょうか?上の京都新聞の社説はそれを8回も続く共産対非共産という変わり映えのしない対立構造、しかも現職にほぼ無名の新人が挑むという構図にその要因を求めているのですが、こうしたものは何も京都に限ったものではありませんし、「大義なき選挙」と揶揄された先日の大阪市長選の投票率(23.59%)と大差ない数字というのはどうにも理解しかねます。もしかしたら1つには「県民性」のようなものがあるのではないか...とも考えたのですが、先述したとおり、そもそもは府知事選の投票率とて決して低いものではなかったのです。(そもそも県民性だけで説明をつけようとするのも聊か乱暴な話ですしねw)

・先日のイベント、4月4日の京都新聞夕刊にも載ったようです

それから、これは今回の話に限ったことではなく近年選挙の度に言われていることの1つでもあるのですが、メディアが開票時刻と同時に当選確実を次々に発表するというイベント(?)について。これが有権者から投票への意欲を奪っているとの見方をしている人も多いのですが、成程それは一理あるかもしれません。僕が覚えている限りでも、かつて開票速報というのは刻一刻と情勢が変化していくものであり、夜遅くまでそれを見ているのが選挙の際の楽しみの1つでもありました。一体いつぞやからこのような仕組みになってしまったのか、正確に分かる方がいらっしゃったら教えてほしいものです。また、そもそもこの出口調査なるものは不正選挙追求においても1つのアキレス腱のような扱いにあります。たとえば2012年末の衆院選の際には三原じゅん子さんが自らのブログで予想外の自民党苦戦を示唆するような発言をしていました。(このページは削除されたのか、今直接見ることはできませんが、魚拓はリチャード・コシミズさんのページなどで見ることができます。)

・これはヤバいよ、ボディどころか顔殴った並みのヤバさだよ...

因みにこの記事は、投票締め切りの30分ほど前に掲載されたのですが、前にも言ったように僕は投票所を閉めた10数分後には「出口調査では自民が圧勝」という一報を聞いたのでした。この30分ほどの間に自民党支持者が一気に投票所に押し掛けた...となれば話は別ですが、そうなれば全国の投票所でこの時間帯にのみ長蛇の列が出来ていなければ辻褄が合いません。実は各地から投票所の混雑が聞こえていた前回衆院選ですが、混雑時間帯が夜に限定されていたとは聞いていませんし、事実うちの投票所でもそのようなことはありませんでした。そもそもこの出口調査なるもの、果たして誰がどのような権限でやっているのでしょうか?(加えて言うと僕は過去何度か投票所に行ってるのですが、ただの1度もその手の質問を受けたことがありません。)

・独自に出口調査を行った住民団体が警察に排除されかけた?

そんな事を思いながら調べていると、興味深い記事に辿り着きました。それがこちらです。前回参院選で杉並区の市民団体が独自に出口調査を行ったそうなのですが、すると実際の選挙結果と大きな違いがあることが分かったというのです。しかも、出口調査をしていた彼らを選管は警察を使って排除しようとしたそうではないですか...。出口調査はマスコミにのみ許されるということなのでしょうか、そしてもしそうだとすれば、どのような理由からなのでしょう...。選挙が公正に運用されていないとなれば、投票率なんて上がるはずもありません。イベント等の啓発運動は勿論今後も続けていくべきだと思いますが、同時に選挙運営の公正さについても追求していかねばならないなと改めて考えているところです。じゃなきゃ何やっても報われませんもんね...。ちなみに2日のイベントの様子は学部のHPにも載っているようです。(写真には僕も写っているので、探してみてくださいw)そんなところですが、本日はこれにて失礼します,ジベリ!

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