2014年6月30日月曜日

スケジュールには余裕を持て

・神事は厳かに行われる

恐るべき速度で時間は流れるもので、気付けば2014年も今日でもう半分が過ぎ去ったことになります。上半期の手応えとしてはこれまでにないほど順調で、ようやく僕もボチボチ身を落ち着かせることができそうなのですが、それとは裏腹に日本の情勢は益々怪しい方向に向かっており、不安が耐えないところでもあります。

・この時期に全国で開催される茅の輪くぐり

まぁ色々と書きたいことはあるのですが、それはひとまず置いておくとして、今日は上賀茂神社の夏越大祓について書いていきたいと思います。この行事に参加するのは今年で2回目。昨年試験帰りに偶然見たのをきっかけとして足を運んでいるのですが、死闘を繰り広げる騒々しい日々の中で薄汚れた身体が幾分か自然に触れることで浄化されているような思いであります。

・大祓の様子

いや、先ほど順調と言った手前ではあるのですが、同時に本当に文字通りの死闘なんですよ。「謀事多きは勝ち、少なきは負ける」、かつて毛利元就はそう言ったと言いますが、仮にそうであったとしても謀略の限りを尽くすことによる心労はやはり計りきれないものであり、時折自分ではもう抱えきれないと投げ出したくなりそうな時すらもあります。それでも何故歩みを止めないのか、それは単に「護りたいもの」のためなんじゃないかと思っています。

・ロイホのスリランカカレー

まぁここまでは前置きとして、上の写真にもあるように今日は上賀茂神社に行ってきたのですが、本来はもっと早い時間に行く予定だったんですよね。それでお昼ご飯に今井食堂の鯖煮定食を久々に食べたかったのですが、1時間ほど遅れたためにそのチャンスを逸してしまい、結局は北山のロイヤルホストで食べることとなったのですが...

・夜の上賀茂神社

夏越大祓というのは年に2回行われる大祓なる禊(みそぎ)の式典の1回目(つまり前期分)であり、ではちなみに2回目はいつなのかというと、12月30日なんですね。葵祭が京都の祭りの中でも屈指の長い歴史を持つものであるというのは以前にした話ですが、こちらもなかなか長い歴史を持つものであり、小倉百人一首で藤原家隆が歌として詠んでいるので少なくとも12世紀には執り行われていたということになります。

・くぐり方が決まっています

ちなみに夏越祭自体は実は全国津々浦々の神社で行われているんですよね。上の写真は「茅の輪くぐり」というものなんですが、皆さんも見たことがあるのではないでしょうか?まぁ単純な話、これを何度かくぐることで禊ができるというものなんですね。

・八坂神社(4月8日来訪時)

ちなみにこの茅の輪くぐり、どこが発祥なのかと思って調べてみたら、どうやら八坂神社というではないですか。(参考はこちらのブログ)そういえば粽って茅草を巻いたものですが、そういうことだったんですね。八坂神社といえば神道=ユダヤ教話でもよく出てくるところ...と思って茅の輪について調べてみると案の定コレですよ。いやいや、まだまだこの世はロマンに満ちてますな・・・

・まずは名前を書きましょう

ここで話を上賀茂に戻しますが、ここではよくある茅の輪くぐりに加えてもう1つあることが行われるのです。それが「人形(ひとがた)流し」というもの。上の写真のような人形と呼ばれる紙に名前と年齢を書いて、それを納めます。(ちなみに奉納料は1つ100円)ちなみに車に乗っている人は車形(?)というのもあって、それで車のお祓いも出来るそうです。

・人形はこうしてお祓いされながら流されていきます

そしてその紙を神主さんらがお祓いしつつ境内に流れる「ならの小川」に流していくのです。小川では写真のように火が焚かれているのですが、ユラユラと揺れる火の中をキラキラと人形が流れていく様子はなかなか神秘的であり、更に奉納される雅楽が境内を一層神々しいものとしています。

・小川ではこうして火が焚かれます

自然との共生、それが神道の根源にあるものの1つであるのは言うまでもないことですが、それこそがまさに日本の精神世界の原風景であるのは言うまでもないこと。「自然は淘汰すべき存在である」、そんな驕り高ぶりが何だったかは福一の例を挙げるまでもないでしょう。(尤も3.11はテロだったと僕は分析していますが...)

・売店で買ってきた唐辛子(伏見唐辛子と万願寺唐辛子)、2つで200円也

自然の中に、自然とともにある暮らし。そういう社会に人類が転換を迫られているのが現代なのではないでしょうか。そしてそれを先導することができるところはやはり日本なのだということを今日はこの場を借りてもう一度主張したく思います。

・葵屋焼き餅総本舗の水無月(300円くらい)

あ、それから写真について補足。上の写真は水無月という和菓子なのですが、夏越祭、つまり6月30日にはこれを食べるのが京都では1つの風習になってるんですよ。見た通りういろうのような和菓子なのですが、通常はこれを2つに切ったものが流通しています。氷室の氷を象ったものとされていて、昔の人はこれを食べて涼しい気分になっていたといいます。明日からは7月、今年も後半戦に突入ですが、2014年も最後まで楽しんで行きましょう、ジベリ!

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