2015年11月14日土曜日

伏見分離論(仮)

・納屋町商店街

今日はあの後ちょびっとだけ石黒さんのところに行っていたのです。石黒酒場には2つコースがあって、1つはおばんざいが食べ放題(1000円)で、あとは別途に飲み代を払うもので、もう1つは一杯だけ飲みたい人向けのバルコース。これは500円でおばんざい3種と飲み物一杯が楽しめるというお得なもの。今回は後者のちょい寄りコースでのお送りでした。

・チンザノロッソは600円也

イベント終了後、すぐにでも行くつもりだったのですが、時間がまだ19時になっていなかったので、それまでの繋ぎの時間は近くのカフェバーで過ごすことに。店はagio iichan.chiというところで、丁度不二家の2階にあるところです。ノートと本を広げてしばし自習タイム。

・これで500円なので結構お得です

そして開店間もない石黒酒場へ。先述のバルコースはルール上「短時間(30分くらい)で帰る人限定」とされているのですが、まぁカラオケ屋のように30分きっかりで帰ることになるような無粋なものではありません。ルールなんて心得でしかないのです。店に入ると先客が一人。毎度お馴染みの某酒造メーカーの職員さんです。石黒さんと3人、とりあえずと今回のイベント(清酒まつり)について寸評をアレコレ...。そうこうしているうちに話題は伏見のまちづくりについてへと移行。



ここには店長の石黒さんを筆頭に伏見を愛する人が多く集うのですが、何も伏見を愛するのは地元の人だけではありません。僕とその酒造メーカーの職員さんはいわば外様。僕なんて新参者もいいところです。それに立場もてんでバラバラ。だからそれぞれに見え方も問題意識も違います。ただ1つ共通なのは伏見を想う気持ちだけ。盛り場というのは基本的にクリエイティブな空間だと思っているのですが、まさにここはそれを地で行く場所ということになるでしょう。


で、伏見をどう盛り上げていくか。売り出し方って結構重要です。そもそも外の人が「京都」って聞いても伏見のことを思い浮かべる人は少ないでしょう。だけど伏見をお酒の街として認識している人は多いはず。そこで「あ、伏見は京都なのか」なんて言う人も実際に居ました。いわゆる洛中洛外で言うと伏見は完全に洛外。全く別の文化圏なのです。実際に伏見は短いですが伏見市という独立した自治体として機能していた時期もありました。平成に入ってから市町村合併は猛スピードで進みましたが、ここらでそれに逆行する形の市町村分離をやってみても面白いんじゃないかな?と僕は思うのです。


酒造メーカーのおっちゃん曰く、実際にそう言う声も少なからずはあるようなのですが、まぁ実際にそれを実現に移そうという動きにまでは至っていないのが実情。(だいたい市町村合併はあっても、市町村分離というのは滅多にないことですからね...。)でも面白いと思うんですけどね、こういうの。だって仮にそれが実現しなくとも、十二分にアピールにはなるじゃないですか。伏見ここに在りと示せるのは元より、市内でのイニシアチブも手にすることができるかもしれません。勝とうが負けようが勝ちの戦なんですよ。とはいえこれはまだまだ発展途上、十二分に肉付けをして僕が形にしたいと思いますw



第二の売り出し方はセット戦略。現在京都府は伊根や宮津といった地域を「海の京都」、亀岡や南丹、福知山といった地域を「森の京都」としてPRしているのですが、同じような形式で伏見を売り出そうということです。あくまで京都の一部として伏見を売り出すという、まぁ面白みはないですが堅実な戦略であると言えるでしょう。ネーミングは「水の京都」(仮)ということにしましょうか。伏見ナンバーワンの観光資源である伏見稲荷大社には敢えてあまり触れず、売り出すのはあくまで伏見桃山の一帯および琵琶湖疏水の流域。もちろん伏見港も外せません。だいたい内陸に港があるなんて珍しいことなんですから、これを目玉にしない手はありませんよ。

・オランダの最新「風車」は、ホテルも観覧車もついているらしい(TABI LABO)
http://tabi-labo.com/180396/dutchwindowwheel/

それからこれは少し前のTABI LABO発信のニュースなのですが、こんな感じのものを宇治川の流域に作ってみたらかなりの宣伝材料になるんじゃないかと個人的には思います。いつぞやの記事に書いたと思うのですが、もともと伏見は宿場町だったのです。しかしながら現状伏見桃山には宿というものが殆どありません。これだと格好の観光材料になるのは勿論のこと、宿も発電もできてしまうので一石二鳥どころか一石三鳥ですよ。



ちなみに桃山界隈で楽天トラベルに登録されているのは今年5月の記事で登場したアーバンイン伏見のほかに伏見長屋というゲストハウスの2軒のみ。他にも数軒、ゲストハウスや民宿のようあものはあるのですが、やっているのかどうか外からでは分からないようなところが多いのが実情です。まぁこの辺は誘致するほかはないでしょう。スーハーホテルみたいな廉価なのを1つと、それから高価な旅館を1軒。とりあえずそのくらい誘致しましょう。おそらくそれが起爆剤となるはずです。

・我が愛しの伏見港からの眺望(12日、三栖閘門より撮影)

ともあれ、やはりこういう場があるのはいいことです。石黒さんは100回でひとまず酒場経営は辞めるようですが、次に一体何をするのか...。まぁきっとなにか考えがあるのだろうなとは思いますけどね。ということで伏見について話したい人は勿論のこと、おばんざいに舌鼓を打ちたい人も是非とも土曜の夜は石黒酒場に行ってみてください。(たまに休みがあるのでその辺はこちらにて確認を^^)そんなところですが、本日はこれにて失礼します,ジベリ!

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